STORY
プロジェクトストーリー

社内初!イチから組み立てる
「中央監視システム」プロジェクト

  • FA事業部 営業 係長
    2009年入社 S.Y

  • FA事業部 設計 主任
    2013年入社 R.T

某県に新設される工場の中央監視システムの構築を担当。お客様より指名を受けるカタチでの受注だった。指定の中央監視システムを構築できるシステムインテグレーターが見つからなかったことから、もともと取引のあった当社に白羽の矢が立ったことが始まり。提案から導入までは約半年。中央監視システムをイチから構築していくプロジェクトは、社内で注目されるビッグプロジェクトとなった。

プレッシャーよりもやりがいに燃えたビッグプロジェクトへの挑戦

Q. プロジェクトスタッフに
任命された時はどんな気持ちでしたか?

Y さん:プロジェクトに抜擢された当初は、「よしきた!絶対ものにしてやる!」というのがファーストインプレッション。中央監視システムは、僕にとっても当社にとっても、これから最も力を入れていきたい分野でしたので、鼻息荒く(笑)、とにかく積極的に打ち合わせ訪問やシステム提案を行いました。

T さん:僕もプロジェクトの規模が大きければ大きいほど、複雑であればあるほど燃えるタイプなので(笑)、Yさんと同じく任命された時は「腕が鳴る」という思いで、楽しみで仕方ありませんでした。

Y さん:確かに燃えていましたね(笑)。でも、今回のプロジェクトは当社はもちろん、業界的にもまだ実績の少ない案件だったので多少緊張する部分もあったのですが、Tさんのその熱量の高さに安心したのを覚えています。

T さん:以前に似たような案件を担当したことがあったのですが、その時はもともとあるベースソフトをカスタマイズしていくものでした。それに対し、今回は全くイチから自分たちで構築していけるというものだったので、プレッシャーよりも断然やりがいを感じ、とにかくワクワクしていました。

未経験の通信規格と
決められた予算という2つの壁

Q. お二人にとってこのプロジェクトで
最も苦労したポイントは?

T さん:プロジェクトがスタートした当初、すでに現場への設置が決まっていた他設備(生産設備・空調設備)と、今回手掛ける中央監視システムをつなげるための通信規格について、当社での実績がなかったことが判明し、確かにそれは若干の不安要素になりましたね。そのため、メーカーさんと密に連携をとって技術サポートを受けながら、変更しなければならないポイント、より良くするためのポイントを自分自身も勉強しながら模索し、提案していった感じです。

Y さん:また、お客様からの予算が厳しかったこともあり、「お客様の要望は根こそぎ実現したい」「でも、予算が足りない」など、営業サイドとしてのジレンマもありました。そして、それをお客様に説明・説得するのにとても苦労しました。

高い壁を乗り越えた者だけが
手にできるもの

Q. このプロジェクトを通して、
学んだこと、成長できたことは
どんなところですか?

T さん:今回、監視システムで吸い上げたデータをその都度解析するのではなく、すべてのデータを一括管理して全体像がみられるようプラットフォームを整えたり、実際に使う工場の現場の方が操作しやすいよう、見やすくわかりやすい画面づくりに注力したり、いつもとは違う側面からのアプローチも多くありました。特に、この2点については最初の段階でフォーマットを決めて統一しなければならない重要なポイントだったので、何度も何度も打ち合わせを重ね、その結果、お客様に喜んでいただけるものが完成し、自分自身も満足しています。新たな挑戦を通して、一段とスキルを高められたことはエンジニアとして大きなアドバンテージです。今後もそれをどんどんお客様に還元していきたいと思っています。常に向上心を持ち続けることの大切さを今まで以上に学んだ貴重な体験でした。

Y さん:お客様のニーズに応えることはもちろんですが、決してイエスマンになってはいけないことをつくづく感じました。「何でもできます!」とメリットとコストのバランスを無視した受注をしてしまうと、会社やエンジニアを守れなくなりますし、その結果お客様との信頼関係も崩れてしまいます。そういった点は、これまでもこれからも大切に、お客様をうまくリードしていける営業を目指したいと思っています。お客様、ゼネコン様、アイテックの技術者という三者の間で現実的な着地点を模索する中で、交渉力が断然磨かれたことは大きな収穫だったと思います。